
おまとめローンは、通常のカードローンの審査と相違ありません。ですから絶対通るおまとめローンはありえません。
しかもかなり大きな額を貸付することになるため、いくら他社借入をきちんと返済していても、さすがに審査なしというわけにはいきません。むしろ通常よりも審査は厳しく、甘くはありません。
ですから、誰でも借りれるおまとめローンなどあるはずがありません。審査で最も重要視されるのは、あなたに返済する意思と能力があるかどうかです。
この条件を満たしている方にとっては、審査が甘いと感じる方もいるかもしれません。
おまとめローンは返済専用ローンとも言われ、借入をしている貸金業者に対して返済を行います。しかし、あなたの手元にお金は届きません。
追加融資を受けることができず返済のみに利用される場合もあるため、返済を目的としている人にしか貸付を行ってくれないのです。
現在の銀行は審査の窓口を設けてはいますが、おまとめローンに対して非常に消極的です。
ですから確実におまとめしたいということであれば、消費者金融一択となり、おまとめローン専用商品を用意している大手消費者金融がおすすめできます。
消費者金融のおまとめローンは通りやすい?
消費者金融のおまとめローンと言えども、審査をなしにすることはできません。
おまとめローンを成功させるためには、以下の5つの条件が求められます。
- 審査に通過すること
- おまとめに向いているスペックであること
- 金利負担が下がること
- 総返済額が下がること
- 月々の負担が軽くなること
通常、消費者金融には総量規制が適用されます。つまり、年収の3分の1を超えてお金を借りることができないということです。
しかしおまとめローンであれば、総量規制を超えての借入が可能となります。
その為に必要な条件が、金利負担が下がり、総返済額が減少し、月々の返済負担が少なくなることなのです。
この条件にあてはまるのが、大手消費者金融のおまとめローン専用商品という訳です。
アイフルでおまとめすると・・・
返済期間が7年の場合の毎月返済額は・・・
100万円・・・20,000円
200万円・・・39,000円
300万円・・・58,000円
(実質年率15.0%で計算)
アイフルおまとめMAX | 金利(実質年利) | 3.0%~18.0% |
---|---|---|
限度額 | 1万円~800万円まで | |
即日融資 | 可能 | |
審査時間 | 最短30分 |
アイフルおまとめローン
おまとめMAXはその名の通り、おまとめローンにしか使用することができません。しかし、どこの銀行グループにも属さず、独自の審査基準を用いています。その為、審査通過率も高く通りやすいことがアイフル最大の強みです。また一本化専用のローンですので、他社より期待が持てるでしょう。
消費者金融の中で最低金利が一番低いのがアイフルです。限度額も800万円ありますので、高額のおまとめであればアイフルが向いています。
アイフルでのおまとめは通常の申込みを済ませた後、意思確認の電話でおまとめ希望と伝えるようにしてください。フリーローンの手続きからおまとめローンの手続きにシフトしてくれます。
プロミスでおまとめすると・・・
返済期間が5年の場合の毎月返済額は・・・
100万円・・・23,790円
200万円・・・47,579円
300万円・・・71,369円
(実質年率15.0%で計算)
プロミスのおまとめローン | 金利(実質年利) | 6.3%~17.8% |
---|---|---|
限度額 | 300万円まで | |
即日融資 | 可能 | |
審査時間 | 最短30分 |
プロミスおまとめローン
プロミスもおまとめローンを受け付けてくれます。貸金業法に基づくおまとめを300万円までなら可能としています。ある程度高額になると金利が下がり、月々の負担も楽になります。また、融資スピードが最短1時間ととても速いのが特徴です。WEBからの契約であれば、原則24時間振込が可能で、夜間や土日にも対応していますので、とにかく急いでいる方はプロミス一択です。
プロミスでのおまとめは通常の申込みを済ませた後、意思確認の電話でおまとめ希望と伝えるようにしてください。フリーローンの手続きからおまとめローンの手続きにシフトしてくれます。
アコムでおまとめすると・・・
返済期間が5年の場合の毎月返済額は・・・
100万円・・・23,789円
200万円・・・47,579円
300万円・・・71,369円
(実質年率15.0%で計算)
アコムのおまとめローン | 金利(実質年利) | 7.7%~18.0%% |
---|---|---|
限度額 | 1万~300万まで | |
即日融資 | 可能 | |
審査時間 | 最短30分 |
アコムのおまとめローン
アコムもおまとめローンを扱っていますが、条件としてはプロミス・アイフルと比べてあまり良いとは言えません。大手の中で最後に考えるべきおまとめ先と言えるでしょう。
アコムは一社目のカードローンとして選ばれることが多いので、2020年8月末現在で審査通過率が約40%と高いようです。(アコム マンスリーレポート 2020年4~8月から平均値を算出)
しかし、おまとめローンの審査が甘いわけではありません。
なぜなら真っ当に働いており、勤続年数も収入もある方が申し込んでいるからです。つまり、初めて消費者金融を利用する方に選ばれているから甘いように見えるだけです。
アコムでのおまとめは通常の申込みを済ませた後、意思確認の電話でおまとめ希望と伝えるようにしてください。フリーローンの手続きからおまとめローンの手続きにシフトしてくれます。
一番金利が低いのがアイフルで、返済期間が長いのがアコム。まとめると、消費者金融でおまとめするのであれば、アイフルがベストということです。しかし、アイフルがおまとめローンに向いていると言えるのには別の理由があります。
アイフルは、おまとめローンに積極的であるということです。つまり、アイフルのおまとめローンは通りやすいとも言えます。おまとめローンは貸す側もリスクを伴う貸付ですので、アイフルのように積極的に取り組んでいる貸金業者でない限り審査通過は厳しいのが現状です。
また限度額も800万円までありますので、高額でもまとめやすいのも利点です。
金利を比較するとプロミスやアコムに負けているようにも見えますが、おまとめローンの場合はそもそも最低金利は重視しなくてもOKです。
これには以下の様な理由があります。まず、おまとめをする時点で高額の借入をするのは決まっているようなものです。しかし、だからといって業者側が最低金利で貸付をする必要性は全くないからです。
つまり、例えアコムやプロミスの方がアイフルより低金利だとしても、その最低金利で一本化できる可能性は限りなくゼロです。
それどころか、10%を切るような低金利でおまとめができる可能性の方が低いのが現実と言えます。
つまり、消費者金融でまとめるのであればアイフル一択となります。
消費者金融の主力はアイフルのおまとめローンとプロミスのおまとめローンですが、その他の選択肢はないのでしょうか?
消費者金融 | 金利(実質年利) | 限度額 |
---|---|---|
SMBCモビット | 3.0%~18.0% | 800万円 |
ノーローン | 12.0%~18.0% | 400万円 |
アロー | 15.00%~19.94% | 200万円 |
SMBCモビットには、そもそもおまとめローン専用商品がありません。
たとえ商品が存在したとしても、金利はアコム・プロミスと同様に、10%を切ることはほぼありえないでしょう。
またノーローンやアローもおまとめ向きの条件とは言えません。
おまとめローンの審査は甘い訳ではありません。慎重に申込先を選ばないと、信用情報に余計な傷がついてしまいますので注意してください。
おまとめローンの審査で重要視されるのは何?
債務の総額があなたの年収の1/3ほどであれば、審査通過の可能性が大きくなるといえます。複数社からの借入を抱えているのが前提条件ですが、借入している会社が多ければ多いほど審査に通過するのは難しくなります。
借入件数が多いのは当たり前だろと思うかもしれませんが、複数からお金を借入しているということは立派な多重債務者です。
件数の多い少ないは置いておいて、今のあなたの置かれている状況は最悪ブラックリストに載っていてもおかしくない状況だということを理解してください。
ただ、複数社借りていることを前提に貸付を行うローンですので、ある程度の借入件数であるなら特に問題はありません。問題となるのは4社以上の借入がある場合です。
おまとめローンは救済措置と思っている方も少なくないと思います。しかし、実際には債務者の返済を軽くしつつ業者が利益を上げるための商品です。
とすると、4社以上の借入があり返済に不安が残る人に高額のお金を貸付するでしょうか?
おまとめローンは貸金業者が利益を上げるために用意している商品です。貸し倒れの可能性がある人にお金を貸すことはありません。
審査に通りやすくするには借入件数を3社以内に留めるようにしましょう。絶対借りれるとは言えませんが、借りられる可能性は確実に高くなります。
返済に問題のある方が通過する確率はほぼありません。ましてや審査が甘いところを探している方はかなり苦しい状況でしょう。
おまとめローンは業者の得る利益が大きなものですが、それと同時に返済されなかったときに大きな損害が生じるリスクを抱えることになるからです。
そのため、返済履行に問題のある方は審査に通る可能性が極めて低いと言えます。
ただ返済履行には返済遅延や債務整理など様々なケースが存在します。
返済履行の問題が数日の返済遅延くらいであれば、審査に通る可能性があるといえるでしょう。しかし、債務整理や踏み倒しなどの返済履行がある場合にはほぼ確実に不可能です。
そうなると、借金の減額や債務整理も選択肢として入ってくるのではないでしょうか?
おまとめローンがうまく行かなかった場合は、やはり法律の専門家に相談するより他ありません。
おまとめローンの対象となる借入は主に以下の4つです。
- 銀行カードローン
- 銀行以外
- カード会社などの信販会社からのキャッシング
- 銀行のフリーローン
銀行のフリーローンの中には農協・信用金庫・信用組合・労働金庫などが含まれます。
クレジットカードのショッピング枠利用を借金として計算する方もいますが、ショッピング枠はおまとめローンの対象として見られる借入には入りません。
ショッピング枠自体が貸金業者からのキャッシングとしてみなされていないため、ショッピング枠は法律上お金を借りるという概念に入らないからです。
そのため、例えば3枚のクレジットカードのショッピング枠で50万円利用しており、そのお金をおまとめしたいと考えても審査を通すことできないのです。
基本的にクレジットカード会社からのキャッシングや銀行カードローンからお金を借りているケースが多いと思います。
しかし、闇金やサラ金と呼ばれる法律の外にある業者からお金を借りている場合にはおまとめローンをすることができませんので注意してください。
- おまとめローンは総量規制の対象にならないの?
おまとめローンは銀行以外でも行うことができます。しかし、ここで気になるのは総量規制の対象にならないのか?ということですよね。結論から言うと、おまとめローンは総量規制の対象になりません。
ですので、例えば年収300万円の人が銀行カードローン3社から借りている150万円を一本化したとしても、総量規制の問題は気にしないでも良いのです。
なぜ総量規制の対象にならないのか。それは、総量規制の例外である一方的に有利な借り換えにあたる借入となるからです。
総量規制のせいでお金が借りれないという話を耳にすることがありますが、総量規制は借入枠の規制をすることでお金を借りさせないようにする規制ではありません。
債務者の借入状況を健全に保つために作られたものです。そのため、多重債務などで高額な金利を支払っていることで月々の返済をはじめ、生活苦を強いられる可能性がある場合には例外措置として総量規制の対象としない措置をとっています。
おまとめローンは返済を楽にして生活苦の軽減を図るために行うものです。ですので、債務者の返済が一方的に楽になる場合には総量規制の対象になることはありません。