お金を借りる時には多くの場合金利が発生しますが、金利以外の面で多少の欠点があったとしても少しでも利息負担を小さくしたいと考える人もいるでしょう。

こちらの記事では何よりも金利の低さを重視したい人におすすめの借入方法をまとめました。ろうきんなど低金利で借入可能な金融機関だけでなく、無利息サービスや繰り上げ返済の活用によって利息負担を少なくする方法もご紹介しますので参考にしてください。

低金利で利用可能な借り入れ方法はどれ?

一般的には住宅ローンやマイカーローンなど目的別ローンは低金利な傾向にありますが、こちらでは生活費全般に利用できる借入方法を対象とします。

借りる方法 借り入れ先 借り入れ先 金利(年) おすすめ度 備考
金融機関のカードローン メガバンクで借りる 三菱UFJ銀行 1.8~14.6%
地銀で借りる 横浜銀行 1.5~14.6%
ネットバンクで借りる イオン銀行 3.8~13.8%
JAバンクで借りる JA東京中央 4.5~12.0%
ろうきんで借りる 中央労働金庫 3.875~8.475%
郵便局で借りる 0.26% 定期預金がある場合のみ利用可能
大手消費者金融で借りる プロミス 4.5~17.8% 無利息サービスあり
中小消費者金融で借りる セントラル 4.8~18.0%
クレジットカードで借りる 三井住友カード 18.0%
生命保険で借りる 第一生命 3.0~5.75% 契約者貸付制度のついた保険加入者のみ利用可能
質屋で借りる 大黒屋 11.4~96% 年利に換算
支援制度 生活福祉資金貸付制度で借りる 無利子~1.5% 利用できる人は限られる
生活保護制度で借りる なし(貸付ではなく支給)
年金担保貸付制度で借りる 2.8%
生活サポート基金で借りる 12.5%以内
共済組合で借りる 1.26%

生活必需品の購入費としてなら借入可能

生活費の補填としては不可

従業員貸付制度で借りる 2.0〜4.0%

上記の一覧表の内容を元にできる限り利息負担を抑えて安くお金を借りる方法は次の3つです。

  • 金融機関のカードローン
  • 大手消費者金融
  • 生命保険の契約者貸付

郵便局の定期預金を担保とした自動貸付も0.26%と大変低金利ですが、定期預金があるようでしたら解約して生活費に 充てることもできますので含めていません。 低金利でお金を借りるためには、提示されている金利を確認するだけでは不十分です。返済期間や返済金額も考慮するなどの対策も重要ですので、それぞれ詳しくご紹介します。

金融機関のカードローンを利用して低金利で借りる方法

日常生活でもなじみ深い銀行が取り扱っている銀行カードローンは、消費者金融よりも低い金利で借り入れが可能です。また、銀行だけでなくろうきんやJAなどの金融機関でもカードローンを取り扱っています。

どの金融機関でも初回申し込み時は50万円以下の限度額に設定されることが多いため、低金利な商品を選ぶには上限金利をチェックする必要があります。

低金利でおすすめのカードローンはろうきん

おもな金融機関の金利を比較すると次のようになります。

JAやろうきんは変動金利なので定期的に見直しが行われますが、大手銀行やネットバンクよりも低金利で利用できることがわかります。

金融機関名 金利 借入限度額
メガバンク 三菱UFJ銀行 1.8~14.6% 500万円
三井住友銀行 4.0~14.5% 800万円
地方銀行 横浜銀行 1.5~14.6% 1,000万円
千葉銀行 1.7~14.8% 800万円
ネットバンク イオン銀行 3.8~13.8% 800万円
楽天銀行 1.9~14.5% 800万円
JAバンク JA東京中央 4.5~12.0% 500万円
JA神奈川 9.200~11.600% 500万円
ろうきん 中央労働金庫 3.875~8.475% 500万円
東海労働金庫 3.900~8.550% 500万円
ろうきんのマイプランとは

ろうきんは労働組合や生活協同組合がお互いを助け合うために出資してつくった金融機関です。全国に13種類のろうきんが存在していて、どこでも利用できるわけではなく在住・在勤地域のろうきんのみ利用可能です。

ろうきんのカードローンは団体会員や組合員だけでなく、一般の勤労者でも利用することができます。カードローンの仕組みは銀行や消費者金融と同様ですが、ろうきんは営利目的ではありませんので金利が低い点が特徴です。 ろうきんは住宅ローンや教育ローンなどさまざまな商品を用意していますが、銀行カードローンと同じように限度額の範囲内で繰り返し借入でき使用用途も限られないマイプランがおすすめです。

マイプランは全国のろうきんで取り扱っている個人向け無担保カードローンで、所属会員は500万円まで、一般の人でも100万円まで借り入れが可能です。 全国のコンビニATMなどで利用でき、インターネットバンキングで残高確認ができるなど利便性の高さも人気です。 関東一都六県を対象とした中央ろうきんの利息は次の通りです。

団体会員の構成員の方

最大引下げ後金利

年3.875%~年7.075%

生協会員の組合員および同一生計家族の方

最大引下げ後金利

年4.055%~年7.255%

一般の勤労者の方

最大引下げ後金利

年5.275%~年8.475%

中央ろうきんには金利の引き下げ制度があり、条件を満たすと最大で3.2%の引き下げが可能です。おもな条件は以下の通りです。

金利引下げ項目 金利引下げ(年率)
給与振込指定 1.5%
公共料金自動支払い(2種目以上) 0.3%
インターネット/モバイルバンキング 0.6%
Web通帳(無通帳型かつステートメント不発行型) 0.6%
若年者引下げ(30歳未満) 0.6%

他にも年金振込指定や財形の利用による引き下げもありますので、気になる方は地域のろうきんのホームページをご確認ください。

マイプランのメリット・デメリットとは

マイプランには次のようなメリット・デメリットがあります。ろうきんのカードローンは時間がかかってもいいからとにかく低金利で借りたい方に向いていると言えます。

メリットは金利が低いこと。比較的低金利と言われているネット銀行と比べても上限金利が低く、利息負担の軽減が可能です。 反対にデメリットは申込み条件が厳しいことです。

金利が低いと申し込みが殺到しそうですが、ろうきんは申し込み条件が厳しく利用資格のない人は申し込むことができません。地域によって異なりますが、マイプランの申し込みには次のような条件があります。

  • それぞれのろうきんが管轄する地域に在住・在籍している人
  • 年収150万円以上の人
  • 勤続年数1年以上の人

年収が150万円以上かつ勤続年数の条件もありますのでパートやアルバイトの方には厳しいかもしれません。また、ろうきんによっては会員や組合員しか申し込めないケースもあります。

他社借入がある方、融資を急ぐ方には不向き

低金利のカードローンは貸し倒れを防ぐために審査が慎重に行われます。 消費者金融のように審査通過率が公表されているわけではありませんが金融機関のカードローンの中ではトップレベルの厳しさと言われています。ろうきんに限らずカードローン審査は申し込んでみないと通過可否がわかりませんが、利用条件を満たしていても審査落ちしてしまう可能性があることを覚悟しておきましょう。

ろうきんの審査は厳しいため、1件でも他社借入がある人は審査に通過できない可能性が高いです。審査の厳しいろうきんに申し込んで審査落ちの情報が残ってしまうよりは、他社借入があっても審査に通過できる可能性のある消費者金融への申し込みをおすすめします。

また、ろうきんのカードローン審査は結果が出るまでにおよそ二週間かかります。結果が出るのに二週間ですのでそこから契約をして実際にお金が手元に入るまでは一ヵ月程度かかってしまうこともありますので、急いでいる方は消費者金融を検討しましょう。

もし、ろうきんの審査に落ちてしまったら

ろうきんの審査に落ちてしまってもそれほど落ち込む必要はありません。ろうきんほど低金利ではなくても比較的利息負担を抑えられる銀行カードローンは他にもありますので検討してみましょう。

ただし、1ヵ月の間に3社以上のカードローン審査に申し込むとかなりお金に困っている印象を与えてしまい、ますます審査に通りづらくなってしまいます。この状態を申し込みブラックと言います。申し込みブラックを避けるためにもむやみに申し込むのではなく、向き不向きを検討してから申し込むことが重要です。

比較的低金利な銀行カードローンに申し込む

銀行カードローンはろうきんほど低金利ではありませんが、預貯金を扱うなど誰にでもなじみ深い存在の銀行が取り扱っていますので利用しやすい点が特徴です。 おもな銀行カードローンの金利を比較すると次のようになります。

銀行 金利
三井住友銀行カードローン 4.0%~14.5%
三菱UFJ銀行カードローン 1.8%~14.6%
みずほ銀行カードローン 2.0~14.0%
オリックス銀行カードローン 1.7~17.8%
イオン銀行カードローン 3.8%~13.8%
楽天銀行スーパーローン 1.9%~14.5%

イオン銀行カードローンはWEB完結が可能、提携ATM手数料無料、専業主婦でも申し込み可能など魅力的なカードローンで金利も低く設定されています。 月々の返済額も借入残高3万円以内なら1,000円、10万円以内でも3,000円ですので負担を抑えながら返済することができます。

ネット銀行は不安だという方はみずほ銀行カードローンをおすすめします。みずほ銀行の口座開設が必要ですが普通預金のキャッシュカードでカードローンの利用が可能ですので、家族にローンカードを見られてしまう心配もありません。

ろうきんと低金利な銀行カードローンとで返済シミュレーションをすると次のようになります。 たとえば10万円借りた場合の金利の違いによる支払利息は、返済に3年以上かけても1万円強の差であり月々の返済額を増やして返済期間を短くするとさらに差は小さくなります。

借入金額10万円・毎月3,000円を返済した場合
金利 返済回数 総支払利息
8.5% 39回 14,458円
13.8% 43回 26,808円
14.0% 43回 27,351円
借入金額10万円・毎月5,000円返済した場合
金利 返済回数 総支払利息
8.5% 22回 8,204円
13.8% 23回 14,277円
14.0% 23回 14,523円
無利息期間を設けている大手消費者金融に申し込む

少しでも低金利で借りたいと考えるならば、無利息サービスが利用できる大手消費者金融もおすすめです。返済が早めに完了する見込みであれば利息節約効果はかなり高くなります。 消費者金融での借り入れについてはこのあとに詳しくご紹介します。

消費者金融の無利息期間を活用して低金利で借りる方法

消費者金融の金利設定は銀行と比較すると高い傾向にあり、低金利で借りたい方の借入先候補には入らないことも多いですが、初回無利息期間を設けている消費者金融ならば始めの1ヵ月は無利息で借りられます。

消費者金融名 金利 無利息期間 条件
プロミス 4.5%~17.8% 初回出金の翌日から30日間 プロミスを初めて利用する人
メールアドレスを登録、Web明細を利用
アコム 3.0%~18.0% 契約日の翌日から30日間 アコムを初めて利用する人
アイフル 3.0%~18.0% 契約日の翌日から30日間 アイフルを初めて利用する人
SMBCモビット 3.0%~18.0% なし
レイクALSA 4.5%~18.0% 1. 契約日の翌日から借入額全額60日間
2. 契約日の翌日から借入額のうち5万円まで180日間
1.2共通 レイクALSAを初めて利用する人
1.WEB申し込み限定

消費者金融は銀行カードローンよりも上限金利が高く設定されているため、少しでも利息負担を減らしたい方は銀行カードローンを選びたくなります。

しかし、大手消費者金融は始めの1ヵ月は無利息で借りられることも多いため、借り入れしてから1ヵ月以内に返済すると利息を支払う必要はありません。返済の目処がたっている方には特に消費者金融をおすすめします。

消費者金融はこんな人におすすめ
無利息サービス対象者

消費者金融の無利息サービスを受ける条件に該当する方は消費者金融の利用をおすすめします。 多くは初回利用者を条件に掲げていますが、しばらく利用していなかった人も対象になるキャンペーンを実施していることもありますのでチェックしてみてください。

短期間で完済できる見込みがある人

無利息サービスのある消費者金融を利用する場合に限りますが、無利息期間内あるいは短期間で完済できる見込みがある人は低金利で借り入れ可能です。

早く融資を受けたい人

消費者金融の一番のメリットは最短1時間で借り入れできるほどのスピーディーな対応です。 銀行カードローンは最短でも翌日以降の借り入れになりますが消費者金融は土日も含めて即日融資が可能です。利便性が非常に高いので金利だけで判断せずぜひ検討してみてください。

利息の節約するためには繰り上げ返済が有効

低金利で借りる方法を探す際は各カードローンの上限金利にばかり着目しがちですが、利息負担軽減のためには金利の差以上に月々の返済額も重要です。 アコムで20万円借りた場合月々の最低返済額は9,000円ですが、毎回1,000円多く返済するだけで5,539円も利息の節約が可能です。さらに毎月5,000円プラスして返済すると総支払利息に18,317円もの差が出ます。

実質年率18.0%で20万円借り入れ・契約極度額30万円
返済額 返済回数 返済総額 完済までの総利息
9,000円 28回 245,093円 45,093円
10,000円 24回 239,554円 39,554円
14,000円 17回 226,776円 26,776円

最低返済額以上の返済を行うと利息の節約に効果的なので、毎月は難しくても余裕のある時は繰り上げ返済を積極的に行いましょう。

生命保険の契約者貸付を利用して低金利で借りる方法

カードローンの利用以外にも低金利で借りる方法があります。それは生命保険の契約者貸付を利用する方法です。全員が利用できるわけではありませんが該当する方は検討をおすすめします。

契約者貸付とは

契約者貸付とは、生命保険を担保にして今までに積み立てた解約返戻金の範囲内で借り入れできる制度です。自分が積み立てたお金から借りますので審査なしに手続きのみで利用できます。

生命保険だけでなく養老保険や終身保険でも解約返戻金のある保険であれば利用できる可能性があります。低金利で借りることができますので、加入している保険で利用可能か確認してみましょう。

契約者貸付を利用するメリット・デメリット

契約者貸付制度の利用には次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット
審査がない

自分が積み立てたお金から借りますので審査は行われません。信用情報に自信のない金融ブラックの方や、すでに総量規制のラインまで借りている人でも審査なしに借り入れ可能です。

返済期日がない

カードローンで借りると毎月1回決められた日までに返済する必要がありますが、契約者貸付には多くの場合返済期日がありません。利息を含めた借入額が解約返戻金の決められた範囲内であるうちは保険会社から請求されることはありませんので、ボーナスが入ってからなど都合のいい時に返済可能です。

低金利で借りられる

契約者貸付は解約返戻金の範囲内での貸し付けですので、保険会社から見て貸し倒れのリスクがありません。そのため、低金利で利用可能です。

おもな保険会社の金利は以下の通りです。銀行カードローンの上限金利が15%前後ですので、かなり低金利で借りられることがわかります。

保険会社 利率(年)
日本生命 3.00~3.75%
第一生命 3.00~5.75%
住友生命 1.55~5.75%
明治安田生命 2.15~5.75%

契約者貸付は低金利ですが、利息が複利で計算される点に注意しましょう。一年後の借り入れ日に残った利子は元金に繰り入れられ、元金と利息の合計に対して新たな利息が発生します。返済期限がないからと言って長期間放置してしまうと利息がどんどんふくらんでしまうこともあります。

デメリット
契約者貸付の利用できる保険に加入している人しか利用できない

審査なしでしかも低金利で借り入れ可能な契約者貸付ですが、誰でも利用できるわけではなく制度の利用できる保険に加入している人しか利用できません。
急にお金が必要になったからと言って生命保険に新規加入するのは現実的ではありませんので、対象でない方はカードローンを検討しましょう。

返済が遅れると保険が失効してしまう

返済期日は決まっていませんが全く返済せずに長期間経過すると利息がふくれていきます。元金と利息の合計額が返戻金の額を超える場合は保険会社から返済を促す通知が届きますが、その支払いに遅れると保険契約が失効してしまいますので注意してください。

契約者貸付は即日融資も可能

大手生命保険会社は契約者貸付の即日振込に対応しています。ただし、土日や時間帯によっては翌営業日以降になることもありますので時間に余裕をもって申し込みましょう。

保険会社 融資時間
日本生命

平日14時30分までの申し込みは即日振込

※送金口座がゆうちょ銀行の場合のみ翌営業日

第一生命 14時30分までの申し込みは即日振込
住友生命 平日14時30分までの申し込みは即日振込
明治安田生命 ATMで常時引き出し可

利用条件を満たしている人はろうきんか契約者貸付がおすすめ

低金利で借り入れできる方法を3つご紹介しました。
低金利にこだわるならばろうきんのカードローンと生命保険の契約者貸付がおすすめです。しかし、ろうきんは融資までに時間がかかりますし申し込み資格に年収や勤続年数の条件が含まれる上、審査が厳しい傾向にあり狭き門と言えます。また、契約者貸付は対象の保険に加入していない方は利用できません。

ろうきんの審査に通る自信がない、契約者貸付の利用ができない方はみずほ銀行やイオン銀行など低金利で利用できる銀行カードローンか、無利息サービスのある大手消費者金融への申し込みを検討しましょう。

どの方法も利用できない場合は支援制度の検討を

金融機関・消費者金融ともに信用情報に事故情報が登録されている人や、すでに年収の3分の1に近い借り入れがある人は審査に通ることはできません。
そのような場合は国や自治体などの支援制度を検討してみましょう。

低所得者や生活困窮者・災害に遭われて一時的に困っている方など支援制度の利用には多くの場合条件がついていますが、該当する方は非常に低金利、あるいは無利子で借り入れできる制度もあります。

融資までに時間はかかりますが、支援制度が利用できれば利息負担を大きく軽減できますので検討してみてください。

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