
カードローン審査に申込む前に気になるのが、通りやすいかどうかですよね。しかし実際にはカードローン審査が【甘い】ところは存在しません。
しかし現実にはカードローン会社によって審査通過率にバラつきがあります。
なのでどの程度の通過率であれば審査が甘いと言えるのか?という点には疑問が残ります。
どこの消費者金融も審査通過率が50%を超えることはありませんから、やはり審査は厳しいものです。
既に借入している方は、初めてカードローン審査に申し込む方以上に審査通過率を把握する必要があります。
カードローン会社によっては審査通過率を公表しているところも存在します。ちなみに銀行カードローンは審査通過率を公表することはありません。
しかしプロミス・アイフルといった大手消費者金融は新規顧客成約率を公表しています。そのため、大手消費者金融の通過率を参考にして受かりやすいカードローンを選ぶことができます。審査通過率が最も高い消費者金融が審査が甘いところと言えるからです。
では、カードローン会社の通過率を比べてみましょう。ちなみに各カードローン会社の企業情報サイトにおいて審査通過率は成約率という言葉で記載されています。
直近の成約率の平均値を表にしてみます。なお、この成約率は他のどこのウェブサイトよりも新しい最新のデータを計算したものなので最も正確な成約率です。
アイフル・プロミスは2020年3月期(上期)の月次データに10月と11月の最新データを加えて平均値を算出します。
レイクALSAについては、新生銀行の四半期決算情報を参考にしました。
会社名 | 成約率 | 対象期間 |
プロミス | 46.3% | 2019年4月~2019年11月(出典:プロミス月次営業指標) |
アイフル | 約43% | 2019年4月~2019年11月(出典:アイフル月次データ) |
レイクアルサ | 30% | 2019年4月~2019年9月(出典:新生銀行2019年度第3四半期決算・ビジネスハイライト) |
SMBCモビット | 不明 | データなし |
SMBCモビットは成約率を公表していません。しかし、他社と比較して成約率が極端に低いということはないと考えています。
プロミスは大手消費者金融の定番です。審査通過率が最も高く、借りやすい消費者金融と言えます。審査通過率が高い理由は初めて借りる方が圧倒的に多いからです。
もしあなたがはじめてカードローンを利用するなら、アイフルよりプロミスを強くお勧めします。
最初にアイフルに申し込んでしまうと、他にもお金を借りなくてはならない場合に2社目としてプロミスを利用することになり、審査が不利になります。つまり、1社目にアイフルで借りてしまうと、大手に警戒されてしまうのです。
既に銀行カードローンや大手消費者金融でお金を借りている方には、借り換えニーズに積極的な楽天銀行カードローンかアイフルをおすすめします。
審査通過率 | 約46.3% |
---|---|
実質年率 | 4.5%~17.8% |
融資に掛かる時間 | 融資完了:最短1時間 |
借入限度額 | 1万円~500万円まで |
プロミスの特徴
- WEBからの契約で最短1時間で融資可能。
- 土日・夜間も24時間振込可能なのはプロミスだけ。
- 初めて利用する方は30日間無利息。
- WEB完結で郵送物なしも可能。
最も注目したいのはアイフルの審査通過率です。最新の通過率だけを見ればプロミスが46.3%ですので、一番通りやすそうです。
数字だけ見るとアイフルの成約率はプロミスに劣っていますが、この数字には加味したい点があります。
それは、アイフルは既に他社借入をしている方の新規申し込みが多いという点です。
初めてお金を借りる方は最初にプロミスやレイクALSAに申し込みをすることが多いです。既に他社でお金を借りている方がアイフルに申し込んでいるにも関わらず、約43%という成約率を保っているわけです。
つまり、初めてカードローンの審査に申し込む方は当然のこと、既に他社借入をしている方にとっても審査はゆるめなのではないかと考えることができます。
アイフルの43%という通過率はかなり借りやすい部類にあると言えます。しかし一番知ってもらいたいのは、アイフルは独立系の消費者金融という点です。
先ほども申しあげたとおり、既にお金を借りたことがある人は殆どがプロミスで借りているでしょう。
既に借りている人がアイフルに申し込んでいるにもかかわらずこの審査通過率というわけです。
ですから、カードローン審査が緩いのはアイフルと言えます。
審査通過率 | 約43% |
---|---|
実質年率 | 3.0%~18.0% |
融資に掛かる時間 | 審査:最短30分 融資完了:最短1時間 |
借入限度額 | 1万円~800万円まで |
アイフルの特徴
- はじめてアイフルを利用する方は最大30日間金利0円
- 即日融資可能。WEB完結なら郵送物一切なし
- 融資可能か事前にわかる1秒診断を必ず利用する
究極に借りやすいカードローンはどこ?
審査に通りやすいカードローンの究極と言えば、中小消費者金融です。実際、ブラックの人でも借りられたという情報もありますので、審査が甘いと考える方も多いでしょう。しかし貸金業者自らが、審査が甘いと謳うことは絶対にありません。
そのように謳う業者は闇金ですから注意が必要です。
なぜなら貸金業法第16条に違反するからです。貸金業法の管轄は金融庁ですから、行政処分の対象となった場合は業務停止となるリスクもあるからです。
貸金業を営む者は、国又は都道府県の登録を受けなければならない(貸金業法第3条第1項)こととなっています。無登録で営業し、高い金利をとったり、暴力的な取立てをする業者には注意しましょう。
また、返済に困っている多重債務者をターゲットにした悪質業者が問題となっています。
ですからキャッシングナレッジ編集部としても、カードローンの審査が甘いところはどこか?と聞かれてもその根拠を正確には示すことはできませんし、甘いですとは言えません。
審査に通りやすくなる時期について。
カードローンの成約率が毎月変動しているというのをご存知でしょうか?それはつまり、時期によって審査通過率が高くなったり低くなったりするということです。
申込のタイミングによっては、審査が厳しくなっているということもあり得ます。
これにはカードローン業界の繁忙期と閑散期が関係しています。一般的には新規申込者が少ない閑散期に審査通過率が高くなります。逆に繁忙期では審査通過率が下がり、各社の月間融資件数が関係してきます。
申込件数が多い月は、月間融資件数を十分に満たすことができます。どれだけ申し込みが多くても融資件数の上限がありますので、それ以上に貸すことはできません。
つまり、予算とノルマが存在するということです。カードローン会社も無限にお金を貸すことはできません。
カードローン会社の繁忙期は、年末と年度末で12月と3月に申し込みが殺到することになります。オペレーターもパンク気味になりますから、ゆっくり審査をしている時間もありません。また、たくさん申し込みがあるのにわざわざ他社借入をしている方やリスクのある方を通過させる必要はありません。
逆に、通称:二八(にっぱち)はカードローン各社も閑散期に入ります。2月は個人消費も冷え込み、8月はお盆があって気温も高い為購買意欲が下がります。そのため2月と8月はカードローンの新規申込件数が少なくなります。ですから、カードローン会社も審査を緩くせざるを得ないという訳です。
既に複数社から借り入れしている方にとってはチャンスの時期として覚えておいてください。当然、消費者金融だけでなく、銀行カードローンも季節によって審査通過率が変動します。
とは言っても信じられない方もいるかと思いますので、各社の成約率が時期によって異なるのか確認してみましょう。
上の写真はプロミスの最新の月次データです。2月の成約率は44.4%となっています。しかし、12月の成約率は43.4%、3月は42.9%となっています。写真をクリックすると大きくなりますので、ご確認ください。
最も成約率の高かった月は5月でした。成約率は47.3%もありました。逆に、最も成約率の低かった月は1月で、42.0%でした。
審査を申し込む時期によって審査通過率が5.3%も異なることになります。
2019年3月期の月次データをベースに、新規申込者数の平均を算出すると46,669人でした。もちろん申込者数が多い月もあれば少ない月もありますが、審査が緩い時期は2473名も新規顧客数が増加する計算になります。
1月 | 5月 | |
プロミスの新規申込数 | 46,031 | 50,587 |
プロミスの新規顧客数 | 19,334 | 23,928 |
このように、必ずしも2月と8月が最も審査が通りやすくなるとは言えないのですが、少なくとも年末年始は審査が厳しくなる傾向にあると言えそうです。
逆に、年度末である3月を超えた後の審査通過率は、高くなる傾向にあり安定しています。
とは言え、中小消費者金融は限度額も低い上に審査に落ちてしまうともう後がありません。
銀行カードローンと消費者金融には大きく以下の違いがあります。
銀行カードローン | 消費者金融 | |
---|---|---|
金利(目安) | 年率2.0~14.6% | 年率3.0~18.0% |
サービス | ATM利用手数料無料 | 無利息期間あり |
審査時間 | 翌営業日以降 | 最短30分 |
審査の通りやすさ | 厳しい? | 甘い? |
総量規制 | 対象外 | 対象 |
在籍確認 | あり | あり(一部) |
消費者金融の審査は銀行カードローンよりも甘いの?
銀行カードローンは、消費者金融と比較して金利が低く設定されていることが大きなメリットです。
ですから多くの方が銀行のカードローンに申し込んでしまいます。しかし2社目、3社目の借入となると銀行カードローンの審査は決して甘くはありません。
確かに大手銀行カードローンの上限金利は、12.475%~14.6%と魅力的な数字です。これは大手消費者金融の上限金利よりも低いです。
ただし、短期間の借入であれば消費者金融の無利息キャンペーンを利用することで、審査が通りやすいというメリットを享受しながら金利を低く抑えることが可能です。
大手消費者金融の多くは無利息期間を設けています。無利息サービスは一定期間内に返済すれば利息がかからないというサービスでです。
レイクALSAやプロミスなどの大手消費者金融であれば、契約日の翌日から30日の無利息期間を設定しているところがほとんどです。
ただし初めて契約する方が限定のサービスです。
中小消費者金融のノーローンは借入から1週間以内に返済すれば、何度でも無利息になるサービスを実施しています。
一方の銀行カードローンは審査が厳しい上に無利息キャンペーンを実施しているところはありません。
銀行カードローンの場合は提携ATMの手数料が無料になるサービスを展開しています。つまり、長期間の借入であれば銀行が有利です。
収入のない専業主婦は消費者金融の審査を受けられません。しかし一部の銀行カードローンでは専業主婦の利用も可能です。
しかしバンクイックやみずほ銀行カードローンなど、大手銀行カードローンの審査は甘くありません。
ですから専業主婦の方は、楽天銀行カードローンやセブン銀行と言ったネット銀行系のカードローンに申し込んだ方が無難です。
ネット銀行系のカードローンはメガバンクのカードローンと比べれば審査が甘いと言えます。
ただし専業主婦の場合は借り入れ上限額が50万円までに制限されます。
確かに銀行法は総量規制の影響をうけませんが、最近では過剰貸し付けしないように自主規制を設けています。
ネット銀行系の審査が緩いと言ってもあくまで銀行カードローンです。もし既に複数社から借りている専業主婦に対しては審査が厳しくなりますので注意が必要です。
中小消費者金融の利用は最終手段
中小消費者金融の審査に落ちてしまうともう後が無くなります。信用情報に最悪の傷をつけてフィニッシュです。
ですから、初めて借りる方もいくつか借りている方もまずは大手消費者金融に申し込んでください。大手消費者金融で利用していない所があるならば、まずはそちらを利用した方が無難です。
だからといって、何社も同時に申し込むのはNGです。一定期間に3社以上申し込むと申し込みブラック認定されるからです。その場合はどこの審査にも通らない最悪の状況になりかねないからです。
ちなみに、あなたはご自身の信用情報を把握していますか?
カードローンを利用するときには申込みをした貸金業者があなたの信用情報を確めています。そして、貸付して問題がないと判断されない限りお金を借りることはできません。
そのため、あなた自身の信用情報がどうなっているのかを把握する必要があります。問題がある場合は、審査に通過することができない場合も十分に考えられます。
もし借入が3件以上あれば、多重債務者として信用情報に登録されています。
また長期の返済遅延や債務整理をしていれば、金融事故を起こしたという情報が登録されます。
さらには現在の借入金額が年収の3分の1を超えている場合、その情報は信用情報として登録されています。その場合は貸金業者に申し込みをしても、審査に通る可能性はゼロです。
中小消費者金融は大手消費者金融よりも新規顧客の獲得に貪欲です。そのため、大手消費者金融よりも審査が甘いと言われていますがそんなことはありません。
実際に金融事故を起こしたことのある、いわゆるブラックの方の申込が多々あります。そのため公表されている審査通過率は意外と低いものです。
代表的な中小消費者金融
- キャッシングのフタバ
- フクホー
- キャネット
- セントラル
- ライフティ
- AZ
- スペース
- エイワ
上記の会社は、日本貸金業協会の会員名簿にも掲載されている消費者金融です。
もちろんヤミ金などではありません。ですから、独自ではありますが審査があります。
カードローンの審査の基準は会社によって異なります。実際の所、各商品を扱っている会社によって審査基準に特徴があります。
カードローンに通りやすくするために押さえておきたいポイント
- カードローン業者の得手・不得手の把握
- 審査通過率の確認
- 自分の信用状況の把握
この3つを押さえておけば金融事故を起こしていたり、借入できない状況にない限りは審査に通らないことはほぼありません。
カードローンを比較してみると金利設定に差があったり、サービス内容の違いがすぐにわかります。
これは商品の差別化を図り他社のカードローンよりも魅力的に見せる為の戦略と感じるかもしれません。しかし、実際はそうではありません。
例えば銀行カードローンと消費者金融を比較してみましょう。多くの銀行カードローンでは最大金利が15%未満であるにも関わらず、消費者金融では最大金利を18.0%に設定しているところがほとんどです。
最大金利が低いということは、少額貸付をおこなったところで銀行の利益に繋がりません。ですから高額融資を得意としていることが読み取れます。
しかし消費者金融の場合は総量規制が適用され高額融資出来る顧客が限られます。その為、新規顧客から少しでも多くの利益を得るために法律で定められる最高金利が設定されています。
これは消費者金融が新規顧客の開拓を行い、少額貸付を数多く実行したいという気持ちの表れです。
ですから消費者金融は少額貸付を得意としていることがわかります。
カードローンの金利やサービスなど、設定が異なる部分に目を向けると、得意としている審査内容が浮かんできます。
極端に言えば金利が高いカードローンは借りやすいと言えます。
審査に通りやすいカードローンを探すなら、あなたの希望額を引き受けてくれるカードローンに申込みをするようにしましょう。