お金を借りる方法はたくさんありますが、審査なしで借りられる方法はあまり多くありません。カードローンに限ると審査なしのカードローンは全くありません。
審査なしの借入方法を探している方は、何らかの理由によって審査に通らない可能性が高いと考えている人でしょう。そのような人は、なぜ審査を避けたいのか理由を探ると解決策が見つかる可能性もあります。
こちらのページでは審査を受けたくない理由別に解決策をまとめました。また、すべての人が利用できるわけではありませんが審査なしの借入方法もご紹介しますので参考にしてください。
審査なしでお金を借りる方法はある?
お金を借りる方法と審査の有無をまとめると次のようになります。
借入方法 | 審査 | 備考 | |
---|---|---|---|
メガバンクで借りる | あり | ||
地銀で借りる | あり | ||
ネットバンクで借りる | あり | ||
JAバンクで借りる | あり | ||
ろうきんで借りる | あり | ||
郵便局で借りる | なし | 定期預金がある場合のみ可能 | |
大手消費者金融で借りる | あり | ||
中小消費者金融で借りる | あり | ||
クレジットカードで借りる | なし | キャッシング枠のついたカード所有者のみ可能 | |
生命保険で借りる | なし | 契約者貸付制度のついた保険加入者のみ可能 | |
質屋で借りる | なし | ||
支援制度 | 生活福祉資金貸付制度で借りる | あり | |
生活保護制度で借りる | あり | ||
年金担保貸付制度で借りる | あり | ||
生活サポート基金で借りる | あり | ||
共済組合で借りる | あり | ||
従業員貸付制度で借りる | あり |
審査なしで利用できるカードローンはない
審査なしで借入する方法は4つありますが、その中で事前準備なしに誰でも借りられる方法は質屋のみです。
郵便局の自動貸付・クレジットカードのキャッシング・生命保険の契約者貸付は審査なしで借入できますが利用できる人が限られてしまいます。のちほど詳しくご説明します。
カードローンは銀行・消費者金融ともに審査なしでの利用はできません。無担保で融資を行うカードローンは、貸し倒れを防ぐためにも返済能力を見極める審査が必要不可欠なのです。
また、生活に困っている人をサポートする公的機関での借り入れも、本当に支援を必要とする人なのかを判断する審査が行われます。
しかし、審査のある借入方法でもなぜ審査を避けたいのか理由を探ると解決策が見つかる可能性があります。
審査を避けたい理由別の解決策
審査なしでカードローンを利用することはできませんが、だからと言ってカードローンの利用ができないわけではありません。審査を避けたいと考えるのは理由があるはずで、その理由次第では解決策も見つかります。
審査なしのカードローンを探している理由 | 解決策 |
---|---|
審査を待つ時間がないから | 大手消費者金融に申し込む |
金融事故を起こしているから | 事故情報登録期間が過ぎるのを待つ 中小消費者金融に申し込む |
他社借入が多いから | 1件なら銀行カードローン・大手消費者金融に申し込む 複数件ならおまとめローン、債務整理を検討する |
審査申し込みを周囲の人に知られたくないから | 大手消費者金融にWEB完結で申し込む |
学生だから | 20歳以上でアルバイト収入があれば大手消費者金融に申し込む |
未成年だから | ろうきんカードローンに申し込む 親に借りる |
専業主婦で収入がないから | 専業主婦でも利用可能な銀行カードローンに申し込む 中小消費者金融の配偶者貸付を利用する |
年金受給者・高齢だから | レイクALSAなど70歳まで申し込みできるカードローンに申し込む 年金担保融資を検討する |
無職で収入がないから | アルバイトなどで少しでも収入を得てからカードローンに申し込む 生活福祉資金貸付制度を利用する 生活保護を申請する |
それぞれの解決策について詳しくご説明します。
審査結果を待つ時間がないから
とにかく融資を急いでいて審査結果を待つ時間がない方は大手消費者金融を検討しましょう。
プロミス・アコム・アイフルなどの大手消費者金融は申し込みから最短1時間で借入可能で、平日だけでなく土日祝日も夜21時まで審査を実施しているため急な融資申し込みに対応しています。
特にプロミスはWEB申し込みから借り入れまでのスピードだけでなく、24時間振込に対応しているなど非常に利便性の高い消費者金融です。
また、勤務先の休業日に急いで融資を受けたい場合は、WEB完結なら会社への電話連絡なしを選択できるSMBCモビットをおすすめします。
金融事故を起こしているから
過去または現在進行形で金融事故を起こしてしまい信用情報に自信がない人は、2つの方法があります。
事故情報の登録期間が過ぎるのを待つ
長期延滞や債務整理などの金融事故を起こしてしまうと、各信用情報に事故記録が登録されます。
事故情報が載っているとほぼすべての金融機関からの借り入れができません。
しかし、事故情報は永遠に残るわけではなく5年から10年経過するとリストから削除されますので、削除されるまで待ってからの審査申込をおすすめします。
信用情報の状態がわからない方は各信用情報機関に開示請求を行って確認しましょう。
事故情報 | JICC | CIC | JBA |
---|---|---|---|
長期延滞 | 延滞解消日から5年 | 延滞解消日から5年 | 完済日から5年 |
任意整理 | 5年 | 登録されない | 登録されない |
個人再生 | 5年 | 登録されない | 10年 |
自己破産 | 5年 | 5年 | 10年 |
代位弁済 | 5年 | 5年 | 5年 |
強制解約 | 5年 | 5年 | 5年 |
また、短期間に複数のカードローン審査に申し込んで申し込みブラックに陥ってしまった方は、申し込み情報が削除される6か月が経過するまで辛抱強く待つことが望ましいです。
中小消費者金融に申し込む
登録情報の削除を待てるほど時間に猶予がない方は、中小消費者金融への申し込みを検討しましょう。
大手消費者金融は申込件数が多く機械的に審査を行うため、信用情報に問題があると即審査落ちとなってしまいます。
一方の中小消費者金融は審査が甘いわけではありませんが大手では借りられない人を主な顧客としているため、事故情報がついていても審査担当者の裁量で融資を受けられる可能性があります。
申し込む際は審査担当者に事故を起こした経緯など事情を伝え、質問には正直に答えるよう心がけましょう。
他社借入が多いから
他社借入があるために審査を避けたいと考えている方は、件数によって解決策が異なります。
他社借入が一件であれば大手消費者金融のカードローンを始め、銀行カードローンも審査通過できる可能性が十分にあります。
しかし、他社借入が複数件ある方は審査通過が難しくなります。特に年収の3分の1に近い借入額を抱えている場合は総量規制の制限により消費者金融での新たな借入はできません。銀行カードローンは総量規制の対象外ですが自主的に取り入れている銀行も多く、審査に通過できる可能性はほぼありません。
このような時はおまとめローンを検討しましょう。総量規制の例外貸付が適用されるおまとめローンを活用して借金を一本化し、返済を優先することをおすすめします。現在契約している金融業者の中でおまとめローンの取り扱いがある場合は、その業者に相談してみてください。
おまとめローンの利用もできない方、すでに返済が滞っている方は新たな借入先を探すのではなく債務整理を検討してください。債務整理を行うと信用情報に傷が残りクレジットカードやローン申し込みに影響を与えてしまいますが、一生続くわけではありません。弁護士や司法書士に相談する費用が心配な方は、法テラスや各自治体で無料相談を受け付けていますので一度相談してみましょう。
審査に申し込んだことを周囲の人に知られたくないから
周囲の人にカードローン申し込みがばれてしまうことを心配している方は、大手消費者金融への申し込みを検討しましょう。 金融業者は申込者のプライバシーに十分に配慮していますので申し込み情報が漏れる心配はありませんが、自宅への郵送物や勤務先への在籍確認に不安を感じる人はWEB完結に対応している大手消費者金融への申し込みをおすすめします。
SMBCモビットのWEB完結は電話連絡なし、郵送物なしに対応しています。WEB完結を利用できるのは次の2つの条件を満たす人のみですが、どうしても周囲に知られたくない人でもSMBCモビットならば安心でしょう。
- 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行のいずれかに自分名義の口座を持っている
- 社会保険証、もしくは組合保険証を持っている
SMBCモビットの条件を満たしていない方は、WEB完結でカードレスに対応しているプロミスへの申し込みをおすすめします。
学生だから
学生でも条件を満たせばカードローンの申し込み資格があります。条件は次の2つです。
- 20歳以上である
- 毎月アルバイト収入を得ている
毎月数万円でもアルバイト収入を得ていれば大手消費者金融や一部の銀行カードローンの利用が可能です。限度額は10万円以内など少額に制限される可能性が高いですが、もちろん親の同意や保証人なしに借入可能ですので安心して申し込みましょう。
アルバイトをしていない学生は現時点では申し込み資格がありませんので、数か月アルバイトで収入を得てから審査に申し込んでください。その際、単発や短期の仕事ではなく毎月同じ勤務先からアルバイト収入を得るようにしましょう。
未成年で借りられるところがないから
未成年だから審査なしで借りたい方は、カードローンの申し込みはできませんのであきらめましょう。アルバイトをしていれば20歳の誕生日を迎えた日から大手消費者金融や大手銀行のカードローンに申し込めますので、それまでは親に借りるなどの方法を検討してください。
例外として、審査も申し込み条件も非常に厳しくなりますが一部のろうきんでは18歳・19歳の未成年者への貸し付けも行っています。
ろうきんの申し込みには親の同意が必要です。また、収入や勤続年数の申し込み条件も厳しく、誰でも申し込めるわけではないことがわかります。
しかし、未成年者が金融業者からお金を借りる方法は他にはありませんので、どうしてもという方はお住まいの地域のろうきんカードローンについて調べてみてください。
また、未成年でも審査なしで借り入れできるような文言を掲げる金融業者はほぼ間違いなく闇金ですので、絶対に手を出してはいけません。
専業主婦で収入がないから
収入のない専業主婦の方はお金を借りられないと考えがちですが、申し込み資格のある銀行カードローンもありますので審査を避ける必要はありません。配偶者に安定した収入が必要ですが、借入にあたって配偶者の同意を得る必要もありませんので安心して申し込みましょう。
専業主婦の方におすすめの銀行カードローンは次の通りです。
金融機関名 | 金利 | 備考 |
---|---|---|
楽天銀行 | 1.9%~14.5% | 専業主婦は申込年齢60歳以下 |
イオン銀行 | 3.8~13.8% | 専業主婦の申し込みは限度額50万円まで |
ジャパンネット銀行 | 1.59~18.0% |
専業主婦が銀行カードローンを利用する場合、限度額が10万円などの少額に制限される可能性が高くなります。より多くの融資を求める場合は消費者金融を検討してください。
消費者金融は総量規制の対象ですので収入のない専業主婦への貸し付けは行っていません。しかし、例外貸付である配偶者貸付制度を導入している中小消費者金融ならば配偶者の年収と合わせて3分の1までの借入が可能です。配偶者貸付を導入している金融業者は多くありませんが、東証一部上場企業グループで主婦向け通販サイトを運営しているベルーナノーティスなどで取り扱っています。
ただし、配偶者貸付を利用する際は配偶者の同意書や婚姻関係を証明する書類の提出が必要ですので内緒での借入はできません。 配偶者に知られずに借り入れしたい方は銀行カードローンに申し込みましょう。
高齢・年金受給者だから
年金受給者だから審査を避けたいと考えている方は、年金担保融資の利用をおすすめします。年金担保融資は年金を担保にした融資が認められている制度で、2.8%と住宅ローン並みの低金利で借入が可能です。 申し込みから融資まで4~5週間かかる点がデメリットですが、年金受給者はカードローン審査には通りづらい傾向がありますので検討してみてください。
高齢者でも年金以外の収入がある方は消費者金融や銀行カードローンの利用資格があります。申込年齢を60歳までと制限しているカードローンもありますが、三井住友銀行カードローンは69歳まで、大手消費者金融のレイクALSAは70歳まで申し込み可能です。
高齢者は急病などのリスクもあり審査に通った場合でもあまり高額な融資は期待できませんが、急いで借りたい方はカードローンが向いているでしょう。
無職で収入がないから
無職で収入がないから審査なしで借りたいと考えている方もいると思いますが、残念ながら審査なしで借りる方法はありません。少額のアルバイトでも良いので毎月安定した収入を得るのが一番の近道です。
仕事をすることが困難な場合は国や自治体の支援制度の活用を検討しましょう。 生活福祉資金貸付制度の総合支援資金は、低所得者や失業者など一時的に困窮している人へ融資を行っています。保証人がいれば無利子、いなくても1.5%と大変低金利で借りられますのでカードローンを検討するよりも返済計画が立てやすい傾向にあります。お住まいの地区にある区市町村社会福祉協議会で受け付けていますので問い合わせてみてください。
病気などで長期的に収入が得られない方は生活保護制度の申請も可能です。 本人の収入と厚生労働省の定める最低生活費を比較し、収入が最低生活費を下回っている場合に生活保護費の受給が可能となりますが、申請しても審査に通らないケースもあるため誰でも受給できるわけではありません。また、生活保護費を受給すると贅沢品を持てないなどさまざまな制約が生じますので慎重に検討してください。
審査なしで借りられる4つの方法
審査なしでカードローンを利用することはできませんが、カードローン以外ならば審査なしでお金を借りる方法もあります。
誰でも借入できるのは質屋のみでそれ以外の方法は利用できる方が限られてしまいますが、審査なしで借りられますので確認してみてください。
生命保険の契約者貸付で借りる
契約者貸付を利用できる生命保険に加入している方は、審査なしで手続きのみでお金を借りられます。 契約者貸付とは生命保険で積み立てた解約返戻金の範囲内でお金を借りられる制度です。借りられる額は解約返戻金の一定の範囲内ですが、5%前後の低金利で借入できますのでカードローンよりも利息負担の軽減が可能です。手続きを行うと当日中に振込してくれる保険会社もありますので、急な出費にも対応できます。保険を解約することなく低金利で借りられますので、生命保険に加入している方は利用できるか確認してみてください。
返済日は多くの保険会社で定められておらず、自分の都合に合わせて返済が可能です。しかし、まったく返済せずに長期間経過して元金と利息の合計が返戻金の範囲を超えてしまうと保険が失効してしまう点に注意しましょう。
郵便局の自動貸付で借りる
以前はゆうちょ銀行でカードローンを扱っていましたが現在は取り扱い終了となっているため、郵便局でお金を借りる方法は定期預金を担保にした自動貸付のみです。
定期預金担保自動貸付は通常貯金の残高が不足していても定期預金残高の90%以内で借りられる制度です。手続きのみの審査なしで利用できる上、0.26%とかなり低い金利で借入可能です。
自動貸付で借入できるのは郵便局に定期預金を預けている方のみですが、急な出費の際に定期預金を崩さなくても良いので検討してみましょう。
クレジットカードのキャッシングで借りる
キャッシング枠のついたクレジットカードを持っている方も審査なしで借入可能です。
クレジットカードには買い物などの支払いに使用するショッピング枠と、現金を借りられるキャッシング枠があります。キャッシング枠を設定している人は、手持ちのカードを用いて近くのATMにて簡単に現金の引き出しが可能です。
クレジットカード作成時にキャッシング枠を付けていればいつでもキャッシング利用ができますが、後からキャッシング枠を追加したい場合は別途申し込みの上審査を受ける必要があります。キャッシング枠追加の審査は通常数営業日かかりますので、これから審査を受ける方は大手消費者金融のカードローン審査に申し込んだ方が早く融資を受けられるでしょう。
手持ちのクレジットカードにキャッシング枠がついているかわからない方は、カード会社のマイページやサポートデスクで確認可能です。
質屋で借りる
質屋は品物を担保にして最短30分でお金を借りることができる方法です。信用情報や属性の審査はありませんので金融ブラックの人でも借入可能です。
誰でも審査なしで借りられますが、消費者金融と比較すると金利は5倍以上高くなりますので短期間で返済しないと利息が膨れ上がってしまいます。また、それなりの品を持ち込まないと借りられる額はごくわずかとなり、希望する額を借りられない可能性もあります。
質屋を利用する際は業者選びに気をつけましょう。中には悪質な業者も存在しますので、大黒屋など大手質屋の利用をおすすめします。大黒屋はメールやLINEによる査定にも対応していて自宅にいながら査定額の目安を知ることができ大変便利です。
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